読み書き困難のある子どもたちへの支援
読み書きが困難って想像できますか?
謎の教科書と謎の黒板を目の前にし、謎の形態をノートに書かないといけない。言葉で言っていることは理解できるし、もっともっと知りたいことがあるのに、みんなと同じような勉強が出来ず、あきらめてしまう。保護者からも、宿題をやりなさいと言われて、苦痛でしかないことをがまんしてやってるけど、身につかない。「自分はどうせできないから」「バカだから」と思ってしまう・・・。
私は視力が悪いので眼鏡をかけます。
それと同じように、読めない子には読みあげてもらえる機械に読んでもらう、書けない子にはPCと言う機械を使って書いてもらう。それが出来ればいいだけのことなのです。
ただ、それを、眼鏡をかけるのと同じように、当たり前のように、行うことが難しいですね。
でも、色々なところで変化はあるのです。
都立高校の入学試験でも入試要項に、
障害による特別措置を校長に申請し、問題の程度を変えない範囲で検査方法(問題・解答用紙の拡大、記号選択式での受験、ICT機器の使用、介助(代筆者・音読者等を含む)の同行等)、検査時間及び検査サイジョウについて適切な措置を講ずる。
と掲載されています。
障害者差別解消法【合理的配慮の提供等事例集】でも
合理的配慮の提供義務違反に該当すると考えられる例に
〇試験を受ける際に筆記が困難なためデジタル機器の使用を求める申し出があった場合に、デジタル機器の持ち込みを認めた事例がない事を理由に必要な調整を行うことなく一律に対応を断ること。
と挙げられています。
大学入試共通テストにおいても、受験上の配慮案内と言う中で、細かい配慮事項があげられ、受験の門が大きく開かれています。
その門をくぐるためには、中学生、できましたら小学校からデジタル機器など合理的配慮の使用の仕方を身に着けることが大切です。
これは学校の先生方にも理解して協力していただくことが重要です。
ICT(情報通信技術)を使用する技術を獲得する
ノートやメモを取る メールをする プリントを読む 検索する 作文をする 読書をする
発表資料を作る
自己を理解する
学習障害(聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するという能力のうち、特定のものの習得に著しい困難を示すさまざまな状態)の程度を自分自身が知る
合理的配慮要請の仕方
なりたい未来を叶えるための配慮申請を作る
配慮要請をネガティブにとらえてはいけませんね。自分の力を発揮するのに自分も努力するから相手にも協力をしてもらうという気持ちで臨みましょう。
まだまだ改善はあるのです。このようなICT機器を使うことが得意な人たちに手伝ってもらいながら、未来を開いていきましょうね。