体のつらさ・不安・起きられない・眠れないなど認識があっても解決できないうちに、不登校や希死念慮に繋がってしまう場合があります。

子どもは自分の困りごとに気づかないまま過ごし、それが身体症状として現れることが多いのです。

更に思春期になると体内時計のずれやホルモン分泌の乱れもあり、自律神経に変調をきたし、体の不調が認めやすくなります。

◎起立性調節障害。思春期に起こりやすい自律神経機能変調の代表ですね。
ちゃんと生活できないことが自身喪失や不安感を高めることになります。

まずは自分で病気を理解して、治療に参加することが大切です。生活リズムを整え(早寝・早起き・朝ごはん)、水分をしっかりとります。血圧を保つ内服薬を使ったり、運動をすることにより少しでも楽に生活が出来るようにします。

軽症であれば数か月で改善しますが、1年後の回復率は約50%。(きついですね)
高校進学を機会に軽快し高校2~3年には90%が回復します。

この時注意したいのが、体力に見合った高校に進学すること。
無理をすると長期化のリスクを置くことに繋がりかねません。

◎病気が隠れていることも。
頭痛を認めたり、腹痛を認めたり、だるさ・疲れやすさを感じたり。そのような方の中には鉄欠乏性貧血が隠れていることもあります。

極まれではありますが、脳腫瘍や炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)、甲状腺機能の異常を認めることもあります。

◎心が疲れているのなら。
心が回復できる環境を整えます。安心できる場所が確保できたなら、保護者の方はお子さまを信頼して後ろから見守っていてください。
お子さまは一人で歩き出す準備をしていたり、歩き始めている子もいます。

保護者の方が本人を前に心配し、ましてや叱責すると、子どもは自分に自信が持てなくなり、親の心配や怒りの面倒まで見なくてはいけなくなります。

保護者の方が心配されるのは、当たり前のことです。その心配をスクールカウンセラーや当院の心理士などで共有させていただき、一緒にお子さまを見守らせていただきます。

 

子どもたちが生きていて楽しいと感じてもらえれば良いのですが。

せめて、人生を早く終わらせたいと考えない、考えてもその行動に出ないように生活環境を整えることができたらと願っています。

秋草産婦人科藤原小児科医院