外来で質問されたことをもとにお知らせいたします。

●このキャッチアップの機会を逃しますと、ワクチン接種が自費となりますので3回で約10万円となります。

●子宮頸がんワクチンはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防します。
ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸がんを引き起こすウイルスです。子宮頸がんは感染症です。癌家系とは関係ありません。

●以前報道にあった副反応は大丈夫なのか?

以前報道された症状は、ワクチンの種類に関係なく、接種するストレスによる反応と考えられています。子宮頸がんワクチンだけの因果関係は証明されませんでした。どういうことかと言うと、「子宮頸がんワクチンを受けていない女子にも同様の症状が同程度認められた」からです。

●性交渉経験者でも接種する意味はあるのか?

性交渉を何回か経験されても、ヒトパピローマウイルス9種類全部に感染するとは考えにくいので、接種する意義は十分にあります。

●ワクチンを受けたら感染自体しなくなります。

●ワクチン接種しても検診に行かないといけないのなら、検診だけ行えばいいのではないか?

ヒトパピローマウイルス(HPV) 感染の中には、検診を受けていても初期段階で見つけられにくい種類もあります。まずは感染しないことが大切です。

●子宮頸がんを発症するヒトパピローマウイルスは子宮頸がんを引き起こすだけではありません。
陰茎、外陰、喉、口腔、呼吸器粘膜、肛門粘膜にも感染します。

●子宮頸がんの発症時期が早まっています。

以前は性交渉を持つことは結婚してからがほとんどでしたから、子宮頸がんの発症は子供を産み終えた後と言うことがほとんどでした。

その後性交渉を持つ時期が徐々に早くなり、現在では10代に性交渉を持つことが多くなっています。つまり、子宮頸がんを引き起こすウイルスに感染する年齢が早くなっているということです。

更に結婚年齢が遅くなっていますでので、子宮頸がんの発症が子供を授かる前に認めるようになってしまいました。

●子宮頸がんワクチンを接種すると子宮頸がんを引き起こすウイルスに感染しません。

秋草産婦人科藤原小児科医院