寝る子は育つ!! むか~しから言われている言葉ですね。

寝ている間に成長ホルモンが出るから、「体が大きくなる」のは確かなのですが、ただそれだけではないようですよ。

子どもの睡眠には役割があるのです。ご紹介します!

まずは脳。
1、脳の休養、疲労回復
2、脳の過熱を防ぐ
3、体温下降
4、記憶の固定:海馬(脳で記憶の役割をする)は睡眠時間が長い子どもほど大きい

そして体。
1、体の休養、疲労回復
2、エネルギーの保存
3、身体の成長(成長ホルモンは夜間の睡眠中に多く分泌)
4、免疫機能増加

なので、睡眠が不足すると
1、脳の発達に影響が出たり(発達の遅れ、情緒の障害)
2、勉強や運動能力に影響が出たり(記憶の定着や運動技術の定着に悪影響)
3、体の発達に影響が出たり(肥満、自律神経系の障害)
と成長に不具合なことが起きてきます。大人にも思い当たることがありそうですね。

睡眠は生後3~4か月からリズムができてきて、幼児期の睡眠リズムに影響すると言われています。
4か月頃から、夜に3~4時間続けて眠るようになって、昼間に起きている時間が増えてきます。昼間によく遊ばせてみてください。寝る場所を決めたり、就寝時刻を決めたりしてみてください。

6か月になると夜間6~8時間まとめて寝るようになります。

9か月になるとさらに眠れるようになり、夜の授乳も1回程度になります。午前の昼寝が短くなってきます。

1歳を過ぎると夜間に11~12時間眠れるようになり、夜間の授乳も0~1回程度となります。昼寝も午後2時間程度になってきます。

3~4歳では昼寝はなくてもよいようです。ただし、夏など暑くて夜に寝苦しい場合、昼寝で補うのもよいですね。

秋草産婦人科藤原小児科医院