お子さまを保育園などに預けて、お仕事に出られて1か月たちましたが、いかがお過ごしですか?いわゆる(感染の)洗礼を受けて、ずっと鼻が出ていますなんてこともあるかと思います。今年は特に、風邪をひいている子が多いと感じます。
お仕事も思うように行けなくて悩まれることもあると思いますが、続けられる範囲で頑張ればいいやと思って、少し肩の力を抜いてくださいね。

 

と言うものの、今回お伝えしたいのは風邪のことではなく、お迎えに行った時の子どもとの接し方についてです。働いていることで子供に負担をかけているのではないかとお悩みのお母さんの気持ちに触れることがあります。私なりに育児書を引用しながら、皆さんにもお伝えしたいと思います。

 

子どもへの愛情の深さは、接触の時間の長短ではなく、「私はお母さんなんだ」という強い気持ちなんだと思います。

子どもは朝、別れていったお母さんとの再会を、首を長くして待っています。そしてお母さんの顔を見ると大変うれしい気持ちになります。この瞬間のお母さんの態度がとても重要です。すぐにその場で抱き上げたり、ぎゅっと抱きしめたりしてあげてください。やさしく声をかけて、心の底から笑顔を見せてあげてください。

お母さんの中には、「手を洗ってからね」とか、「保育士さんとの話が終わるのを待ってて」とスキンシップを待たせてしまうこともあるかと思います。一息ついてからでは、子どもの気持ちは急速に冷めますので、もう遅くなってしまいます。

親子の貴重な心の解け合いの瞬間の機会が失われるのは、とてももったいない事だと思うのです。この瞬間の、惜しみない愛情を感じた子どもは、愛情タンクを満タンにして短時間で満足するはずです。

その後は、いつまでも甘ったれさせている必要はありません。

秋草産婦人科藤原小児科医院